
皆川博子の小説にこんなタイトルのがあったな。デビュー作か。 相変わらず写真がアップできないので携帯より投稿。 俺にとっての理想郷(アルカディアはギリシャで理想郷とされていた)を再訪(といっても初訪の翌日)したときのこと。 山を車で上って行くと10m先も見えないような深い霧がでてきた。 潜入には持ってこいのシチュエーション。 車をとめ、敷地内を歩き出すもののホテルはなかなか見えず。ホテルの前にある広場に到着したところで顔を上げると、顔を半分だけ出したホテルが見えた。 それこそ幻想小説に出てきそうな風景だった。 ここは敷地外部に塀があるため外からの視線を感じることはない。 完全に一人だということで堂々とホテル内部突入を試みる。 前日散々イメージした潜入方法を試すが、やはりキツイ。 2mの高さを昇った後、割れたガラスの間をくぐるか有刺鉄線を超えるしかない。 ロッククライミングよろしく手の置場、足の置場を確認してよじ昇る。 壁の向こう側への着地はできそうだ。 中を覗けばガラス張りのエレベーターに手すりのない階段が見える。 さぁここを越えれば理想郷が待っている!! しかし、最大の問題が残されていた。 中から外への脱出方法が見つからない。 いや、腕力があれば打ち付けられた壁に手をかけ、よじ昇れば行けるのだろうけど、俺にそれはない。 色々考えているうちに手がプルプルしてきたので一旦地面に戻る。 地面には割れたガラスが散乱している。慎重に降りないと着地したときに怪我の可能性もあり。 となると、必殺技で脚立を買うか。でも中に持ち込めるか?可能性は低い。 これが二人なら可能なんだけどなぁ。 どうする? それでも入るか? 諦めるか? 何度も昇っり降りたりを繰り返していると、なにやら音がする。 「ウィーーーーン。ガーッガリッ。」 今まで気づかなかったけど、けっこう近くだぞ。 音がする方向をに目を向けるが、霧のため何も見えない。 途切れ途切れに聞こえる音。 音から察するに何やら木を電ノコで切ってるみたいだ。木というより木の板を。 もしや同業者か、はたまた市の職員か。しかし話声が聞こえない。やはり同業者か。 どこかの入口を開けてくれてるならご一緒したいが、どんな人かもわからないため、そこで退散を決める。 40分程の滞在。 結局、岡山では潜入できたのは虹のホテル1つのみ。 この未完成ホテル、なんとしてもリベンジしてやる。
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