まちゃあきの廃墟クラゲ日記

廃墟を中心に気まぐれで更新してます。

2011年03月

大地震2

5時頃用意されたふとんに横になった途端、意識が飛んだ。

目が覚めたのが9時半頃。上司Aもちょうど2階から降りてきた。
「おはよー。世間はすごいことになってるよ。」
という話しから昨日の地震はただ事ではなかったことを改めて思い知らされる。
「昨日からラジオもテレビもない状態だったから知らないと思うけど。」そういってテレビをつけた。
目に入ってきたのは信じられない映像だった。陸前高田、南三陸といった津波の被害にあった地域。流れ続ける映像。
言葉を失った。
行ったことのある地域が消えている。
続いて松島の情報まで入ってきた。
以前お邪魔したうっちー家が心配になり、メール。続いて仙台在住で東北地方全般を営業エリアにしてる先輩にメール。
とにかく今までに自分が経験したことがない状況だった。

神戸の地震も、前回の東北の地震も、新潟の地震も多少身近にあったり、被害にあった現地を見てたりするけど、他人事だった。

けど、今回は自分を始め、近しい人が何人も被害地域にいる。なんだか落ち着かない。
映し出される映像を黙ってみてると、うっちーから家族が無事との連絡が入る。
っが先輩からは連絡なし。電話もつながらない。

とりあえず車で海浜幕張にある支店まで書類を届けなければならなかったので、上司Aと二人でドライブ。
海浜幕張は液状化の跡がはっきりと残ってた。所々に泥がたまり、植え込みは崩れ、歩道にヒビが入ってる。
埋立地の危険性を目の当たりにし、海浜幕張を後にする。上司と別れ、帰宅。
帰宅したのは夕方4時頃。
まだ先輩からは連絡ないけど、疲れから爆睡する。
起きてみると、父方のばあちゃんと連絡がとれないとか。原発20キロ圏内にいるが、まだこのときはそれほど騒がれていなかった。

翌日も色々状況にかわりはなし。
いや、翌日産まれた。姪が。無事に。震災の後に。

つい最近一緒に坦々麺を食べた先輩の安否はまったくわからず、ばぁちゃんの安否もわからず、月曜が始まる。
電車が止まり、出勤できない人達が多数いた。俺は車で行ったのでわずか30分で到着。5時30分に着いてしまった。早すぎた。
そんな朝早くからの出勤だったが、仕事はある。っが震災のことを考え、営業推進はやるなと本部から御達示があった。

そんなこんなで始まった1週間。会社の同期から災害伝言板の存在を教えてもらう。
それからは1日10回以上問い合わせてみた。
悪運の強い人だと勝手に思ってたからそんなに心配はしてなかったし、携帯の充電がないのかもって程度にしか考えてなかった。

実際どうだったかのか今でもわからない。
何十回目かの問い合わせで初めて反応があった。
携帯画面に表示された無表情な文字列。

「無事です。」

あまりの嬉しさに携帯を見てニヤニヤしてしまったのは仕方ない。

どこで被災したのか、家は無事なのか、怪我してないか、未だにわかってないけど、まぁそのうち「ヒマ?坦々麺行かねぇ??」って連絡が来るでしょう。

大地震

今更ながら、今回の地震が起きた当日のことを振り返りたいと思います。

地震が起きた瞬間は仕事中で支店にいました。
「おっ、なんか揺れてる?」って上司Aが聞いてきたので、
「あ、揺れてますねー」なーんてのんびり話してたら、急に大きな横揺れが起こり、店内にいたお客さんも外に逃げようかどうしようか判断しかねてる状態。
もちろん、俺もどうしていいかわからず。
そのとき、突如視界が暗くなった。
人生でたぶん初の停電。

外に出てみるけど、他の建物も停電してる。
携帯はつながらない。家族、というか生まれそうな姪、病院にいる兄貴夫婦が心配になり、連絡するがつながらない。
どうしよう。大丈夫なのか。

会社の後輩も外出先から連絡がとれなくなってるからということで、可能性のあるところをチャリでまわる。っが見つからず。
支店に帰るとちゃっかり帰ってやがる。

徐々に暗くなっていく空。どんどん気温が低くなる支店内。本部からの連絡はなし。

食料確保のため車で買い出しに行くも、信号機すら電気がついてない。超あぶねー。超混んでるし。
パンしか買えず、支店に戻ると、営業車3台でみんなを送り届けよう作戦の会議が開かれてる。同じ方向の人がいない俺。
全然違う方面(浦安)の人を送ることに。
支店から浦安は西に20キロくらい。支店から我が家は北に20キロくらい。
高速使えない状況で浦安から我が家はかなり遠い。っが、自分が家に着くことしか考えてないバカな上司Bの判断で浦安まで行くことに。
これが失敗。
支店を夜8時に出て、浦安についたのが深夜2時。ふとんまで敷いてくれて泊まっていきなさいという誘いを丁重にお断りし、自宅を目指す。
あー混んでる。混んでる。全然すすまねー。とか思ってたら、隣で「バン!!」って大きな音が!!見ると、追突事故。タクシーが突っ込んでる。
あーやべーなー。事故にあうかもなー。ラブホが目の前にあるから、一人で泊まろうかなー。
色々思いを巡らせてるうちに時刻は深夜3時。
7時までに帰れるかな。
そんなとき上司Aから電話。
「今どこ??」「市川らへんです。亀の歩みほどしか進みません。」ってな会話をしてたら、「今日うちに泊まる??」というお誘い。
上司Aの自宅はどちらかというと支店より。1時間はかかることを伝え、お言葉にあまえることに。
液状化してる道路や、多数の事故車を横目に、変なテンションになる俺。
マニュアル車のため半クラ状態の左足がつりそうになりながらも上司Aの家についたのが、夜明け前の5時頃。

ふとんにストーブまで用意してもらった。その頃には兄貴夫婦は無事であること、母も無事なことが確認できた。父は不明(まぁどうでもいい)。

続く
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